復讐劇アニメOVAランキング 3

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの復讐劇成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年08月04日の時点で一番の復讐劇アニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

57.6 1 復讐劇アニメランキング1位
ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン(Webアニメ)

2015年4月1日
★★★★☆ 3.3 (130)
529人が棚に入れました
ニンジャ殺すべし!
ニンジャ抗争で妻子を殺されたサラリマン、フジキド・ケンジ。
彼自身も死の淵にあったそのとき、謎のニンジャソウルが憑依。
一命をとりとめたフジキドは「ニンジャスレイヤー」――ニンジャを殺す者となり、復讐の戦いに身を投じる。
近未来都市ネオサイタマを舞台に、 ニンジャスレイヤーvsニンジャの死闘が始まった。
マッポーの世に救いは無いのか? 走れ、ニンジャスレイヤー、走れ!  
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

サツバツ! ネオンサイン煌々と輝くマッポーの世に舞う赤い影 ドーモ、ニンジャスレイヤーです。

アメリカ在住の※1ブラッドレー・ボンドとフィリップ・ニンジャ・モーゼズの二人による合作小説「ニンジャスレイヤー」のアニメ化作品。


クリスマスの夜、謎のニンジャ抗争に巻き込まれ、妻と子供を失い、自らも死の淵をさまよった平凡な"サラリマン"フジキド・ケンジ。彼は正体不明のニンジャソウル「ナラク・ニンジャ」に憑依され地獄から蘇えった!! 復讐の戦鬼ニンジャスレイヤーとして!!

ニンジャを殺すニンジャ、すなわち"ニンジャスレイヤー"となったフジキドは怒りと悲しみをその身に宿し、血で血を洗うイクサの世界にその身を投じていくのだった!!

上のあらすじを読んでスポーンとかゴーストライダーみたいなアメリカンコミックスの定番ダークヒーローものを連想された方もいるかも知れませんが、本作の方向性は概ね左斜め上(笑)、シリアスと言うよりはシュール、殺伐と言うよりは荒唐無稽という言葉がぴったりで、加えて、エロやスプラッタ描写も随所に見られるので、雰囲気はどちらかと言うとZ級映画、あるいは視聴年齢制限ありの「※2ミュータント・タートルズ」という趣です。

原作ジャンルは「サイバーパンク・ニンジャ活劇小説」との事(笑)

そんなワケで、ニンジャを始め、ヤクザ、さらりまん、サイボーグ手術から電脳空間まで、サイバーパンク小説の金字塔「ニューロマンサー」ネタがそこかしこに盛り込まれています。奇妙な組み合わせではありますが、実の所、忍者とサイバーパンクの繋がりはかな~り古いものなのです。

物語の構成は至ってシンプル。ニンジャスレイヤーがソウカイヤニンジャと死闘を繰り広げるだけのバトルものの体裁をとっており、ドラマらしきものは無きにしも非ず(笑)

異色なのは女子高生ニンジャ、ヤモト=サンが主役となるお話。バトルパートは相変らずですが、こちらはややシリアス色が強く、涙を誘うシーンもちらほら。友情や師弟愛などがしめやかに描かれています。

作画については「天元突破グレンラガン」から脈々と続くTRIGGERらしいダイナミックな表現全開なシーン2に対して、格闘ゲームに出てきそうなキャラの立ち絵を紙人形劇みたいに動かしたり(お辞儀の時は斜め30度、倒れた時には90度傾けるとか)ズームしたりするだけのシーンが1くらい。過剰表現(これはお約束?)や執拗な焼き増しシーンの連発などのお遊びなんかもあったりして、のびのびと自由に制作されている様です(笑)

また、あくまでも古典TVゲームレベルですが、人体切断や血の表現がややきついので、苦手な人は注意されたし。周知の事かも知れませんが、ニンジャにとって飛び蹴りやチョップ、スリケン(手裏剣)等で首をはねる事などたやすい事なのです。何のフォローにもなっていない気もしますが、※3血の色は設定上、緑である事が多い様です。一応(汗)

90年代の残虐格闘ゲーム「モータルコンバット(米)」というのが家庭用に移植された際にも、わたしはこの緑の血というものを見た事があるのですが、生身の人間から得体の知れないヘドロの様なものが噴き出す図は、それはそれで別の意味でキモチワルイものがありました(汗)何となく本作との繋がりを感じずにはいられません。日本人のわたしには緑ならOKという※4CERO的なヨクワカラナイ感覚に対する皮肉の様にも見えてしまいました(汗)
{netabare}
皮肉と言えば、クローンマッポ(警官)とクローンヤクザが同じ工場で生産されている描写があったり、マッポがサラリマンを暴行するシーンがあったりと、けっこーやりたい放題。現在の純日本製アニメだったらまず実現不可能? いずれも「天才バカボン」の目玉のお巡りさんのピストル乱射並みに危険なシーンな気がします(笑)
{/netabare}
バトルとスプラッタでゴリ押しするアニメと思って、一度は切ってしまった作品でしたが、珍妙な言葉"※5ワザマエ"だけは頭から離れず、後に読んだ「紅殻のパンドラ(漫画版)」内でもこの言葉が積極的に引用されていたので(笑)それに後押しされる形で視聴再開に至った次第。

するとどうだろう‥ゴウランガ!! あれよあれよという間に、この奇妙奇天烈にして狂気渦巻くニンジャ世界に中毒めいた陶酔感を覚えていく様ではないか! これをサイオー・ホースと言わずして何と言おうか!

なお↑みたいな色々と間違った解説(CV:ゴブリンさん)が劇中にちょくちょく差し挟まれるんですが、その中に散見されるコジキ、ハイク、ミヤモトマサシ?等からの引用もほぼデタラメなので、笑って聞き流す事を推奨します(笑)

視聴に際しては※6ニンジャリアリティ・ショックへの気構えを忘れずに!

カラダニキヲツケテネ!

サヨナラッ!


※1~6
{netabare}
※1:作品理解の一助となるかも知れないので、2010年8月にTwitterにアップロードされた二人の原作者のインタビュー記事を引用。↓

「最初に生まれたのは言葉だった。ニンジャスレイヤー。ニンジャを殺す。知っての通り、ニンジャ達は日本という国を支配する半神のような存在。それを殺すなんて、なんたる反骨の精神か、とね。そこから全て始まった」byブラッドレー・ボンド

「私たちは物事をシンプルにしたかった。ネット化され監視の目が光り続け、政府や経済ではなく、大衆自身がIRCとBBSで自らの首に巻きつけようとする見えない首吊り縄を、カウンターする為である。社会は悩み進歩すべきだが、個々人がセプク(切腹)してはいけない。」byフィリップ・N・モーゼズ

始まりから間違ってる(笑)モーゼズ氏の方はまともな事を言っている様だけど‥。ボンド氏はニンジャ神話(古事記?)と北欧神話の類似性をいち早く指摘した事でも有名な人らしい。ニンジャ神話!?

※2:原作はアメコミ。正式にはティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ。怪しい液体を浴びて亀から亀人間へと変身した4人が、ネズミ忍者スプリンター先生と共に悪の組織の野望に立ち向かうアニメ。第一シリーズ(テレ東で放映されてたやつ)の悪役シュレッダーの台詞(日本語吹替版)のノリは本作とどことなく通ずる所がある様な無い様な‥スプリンター先生の掛け軸「アニメ道」とかも(笑)

※3:原作小説(Twitterで連載中)では、バイオ血液は体内では緑色だが空気に触れると赤く変色するという事になっている(汗)

※4:家庭用ゲームやパソコンゲームの表現規制、対象年齢表示を独断と偏見で定め、取り仕切っている非営利団体。詰るところ検閲みたいなもの。

※5:使用例は「お見事なワザマエです。」とか。腕前の誤植っぽい(笑)

※6:作中にて、ニンジャとの遭遇により引き起こされるパニック症状を指す語。失禁、失神、心停止などに見舞われる。アイエエエエ!!
{/netabare}

投稿 : 2024/08/03
♥ : 20

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

見終わった感想(修正済)

ドーモ 注意事項デス。
1.原作(書籍版読んでいます)重篤な忍者ヘッズ(ニンジャスレイヤーファン)
2.ニンジャスレイヤーが好き過ぎて書きたかった。書いてしまった。
3.忍殺語が溢れいています。重点。いいね?

『ニンジャスレイヤー』は
ブラッドレー・ボンドとフィリップ・ニンジャ・モーゼズの
アメリカ人コンビによる妻子を殺され忍者になった主人公の復讐劇をメインに
アクション、SFにボーイミーツガール、コメディホラー要素もある奥ゆかしい小説。
翻訳チームが翻訳後Twitterで連載して
物理書籍版(ダレン・シャンやハリポタ並に分厚い本。時として武器にも使用可能)や漫画が発売された。
2-3年前に兄に第一巻「ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上」を貸してもらい、
小説の文の7割がカタカナでクレイジーな世界観にハマった。
現在、第3部の連載が行われているが、私はキョート殺伐都市舞台の今第2部
「マグロアンドドラゴン」迄読んでいます。
仕事が落ち着いたら・・早く第3部も読みたい・・。

当時、書籍版の告知を見てアニメ化すると聞き、
「アイエエエエエ?ニンジャ・・アニメナンデ?」と
ニンジャリアリティショック(NRS)起こしている自分に混乱しました。
アニメ版で特にお気に入り回は
「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」
シルバーカラス=サンとヤモト=サンの切ない話と「少し明るい海」です。

OPはSouth Park Let's Fighting Loveを思い出すような映像とROCK。
最近になって上の方に英語歌詞の字幕があることに気づいた。
作画はアメリカのカートゥーンと90年代を混ぜた感じで時々FLASHっぽい。
まさにチャージマン研と鷹の爪混ぜたような感じ。
格ゲーのようにいきなりスライドして登場するのはずるい(笑)

動きがFLASHみたいだったり、あえて雑なところは
小説では首がサヨナラしたりグロが多いのであえての自主規制かもしれない。
古事記?にも書かれている通りにアイサツするシーンと
ニンジャスレイヤーの戦闘シーンは気合が入ってる模様。
爆発四散して「サヨナラ!」するシーンだけ声優の本気が見えた

実際そんな感じだけど、ヤモト=サンとナンシー=サンのカワイイヤッター!な姿が見れたので
それだけで私は幸せです。何も言うことないです。
だけど、一つ言うとしたら、実写パートはいらない。
翻訳チームの趣味だと思うけど、まさに哲学だと思う。

<補足>
アニメ版はついに最終回を迎え、2016年 春に地上波TVシリーズ
(スペシャル・エディシヨン版)放送が決定された。
原作ストックは山ほどあるし、大いに楽しみ。備えよう。
このアニメを観て「原作も見たくなりました」という
ニュービーはなかなかいないと思うけど、もし見るなら
Twitterでも連載されているし、物理書籍版もあるし
たくさんエピソードがあるけど、時系列バラバラなので好きなところから見て
内なるカラテの高まりを感じニンジャリアリティショックを受ければ良いと思います。(*´∀`*)

投稿 : 2024/08/03
♥ : 47

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

日本語がさらに好きになる作品です

いい最終回でした(汗)

ラストのインガオホーの山焼き、一瞬でしたが最高のビジュアルでした。
ワッショイ!の連呼で殴り合うラオモトとフジキド、アツかった・・・

色使い・テキトウさを逆手に取った動きのバカっぽさ・80年代のニンジャ映画ブームの妙な盛り上がりを思い出させる台詞の数々、ほんとスバラシイです。何が面白いのかを言葉にするのは難しいですが楽しかったですw
因みに私は内容は全く頭に残ってません(汗)

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25話観ました。総集編とサブタイトル付いてました。

私は原作読んでないですし、この作品自体が物語が記憶に残らない類の代物なので私の大きな勘違いかもしれませんが、

ぜんぜん総集編じゃねぇ(滝汗)

もうね、目に余るヒドサに拍車がかかってます。
真面目な人は既に脱落してるでしょうが、私的にはタマランです。
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昨晩、15話をたまたま目にしてしまったわけですが。
どうも気になって仕事に身が入らないのです。
あの叫び、あの動き、あの色使い、あの言葉遣い・・・・
出会わなければ、こんな思いをすることも無かったものを。

という事で、結局続き見てます(汗)
癖になります。
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たまたまニコ動で目にしてしまいました。
イア゛ア゛ア゛ァ~イア゛ア゛ア゛ァァァ~ってなんか斬ってるし(汗)
耳に残ってしょうがないんすけど。
ダイナマイトの信管というか導火線目にも留まらぬ早さでブチブチむしってるし・・・
なんか観てはいけないもの観てしまったような気がします。

昔のピットファイターとか初代モータルコンバットを思い出しますね、コレw
すごく観たいけど、コレに人生の貴重な時間を使う事は何か間違ってる気がします(汗)

投稿 : 2024/08/03
♥ : 16

66.9 2 復讐劇アニメランキング2位
バブルガムクライシス(OVA)

1987年2月25日
★★★★☆ 3.7 (34)
138人が棚に入れました
 近未来世界を舞台に超法規立場の美少女戦士たちが活躍する、OVAの大ヒットシリーズ。西暦2032年。かつて大地震で壊滅した東京はメガロポリスTOKYOとして復活したが、闇の中では殺人兵器の人造人間ブーマが出没。その陰では、現代社会を半ば支配する大企業ゲノム社が暗躍する。ブーマに襲われる人々を救い、ゲノム社の暗部を白日にさらすため活動するのは「闇の仕置人」こと美しい曲線の戦闘パワードスーツをまとう謎の4人の美女「ナイトセイバーズ」。ゲノム社への復讐に燃えるシリアをリーダーとする彼女たちは今夜も事件を追うが、そんな一同の前に新たな事態が……。
 先行OVA「ガルフォース」シリーズの成功を受け、アートミックとAICが企画製作した美少女SFアクション路線の第二弾。キャラクターデザインは「ガルフォース」同様、園田健一が担当。今回はさらにメカニック色を重視し、先行作に続くヒット作となった。主人公プリスのCVを演じる歌手・大森絹子が熱唱する主題歌も大反響を呼ぶ。

声優・キャラクター
大森絹子、榊原良子、富沢美智恵、平松晶子、古川登志夫、堀内賢雄、佐々木望、緒方賢一、池田秀一、川久保潔、佐藤正治

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

80年代美少女が一番しっくりくる。ハマーン様がSFキャツアイみたいなことする(ゴクッ…)。

 別に80年代が青春でもないし、その時期のアニメばっか見てるわけじゃないが80年代デザインかその派生系くらいが一番好き。昔は良かったおじさんじゃないが、ドンドンあっさり化ソフト化が進み過ぎてる気がする。

 
 それにしても、榊原さんが出てる作品にハズレ無し。ただ、本作の主役の一人プリスの中の人が声優さんよりメインが歌手の人らしく上手くねぇ…。山ちゃんがモブやってるのが時代を感じる。


 どうでもいいが、近年流行りのシティーポップのサンプリング映像として80年代アニメが採用されてるって話は聞いてたが、本作を見てたら「あ!、このシーーンは。」ってところがあって驚いた。80年代アニメには存在しないノスタルジー効果があるのかもしれぬ。


バリってるでお馴染み大張さんや、「ポケ戦」の高山さんなど有能クリエイターが参加しているだけあって回によってクオリティーが段違いである。ただ、一番印象的なのは、7話でうるし原さんが参加していて、みんなうるし原さんデザインに変更されて美少女度マシマシな濃い目になってて良し。やはり私は濃いめなデザインの方が好きなのかな。


 ただ、全体としては、こういう作品は「パトレイバー」みたいに沢山の話数をテレビでやりつつの方が合っている気がした。1話完結タイプの話は短いovaだと少々物足りない。

投稿 : 2024/08/03
♥ : 5

らびえぬす さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これが美少女系OVAというものなんでしょうか

本作品、随分昔に同じバイト先の方から借りて観ました。

作画はお世辞にも良いとは言えませんが、何故かはまったような気がします。
ちょっと退廃的な東京が舞台ですが、そこがすこしばかりエキゾチックな感じがして、ツボにはまりました。

脚本もOVAということもあり、無理やり感満載で今の私では受け付けないと思いますが、その当時は全然OKでした。

キャラは一応、美少女系なのでしょうが、今のアニメのそれとは少し違った方向性だと思います。
これも、もう一度観てみたい作品です。

多分、途中で挫折しますが・・・・

投稿 : 2024/08/03
♥ : 3

nayotake さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

闇の仕置人

警察(作中ではADポリス)では裁けない犯罪を処理するナイトセイバーズが活躍する物語。メインのストーリーは悪の企業体に復讐をする形、作中で使われる歌がすばらしく物語を盛り上げる。終わり方がうやむやになってるのが勿体無いですが、彼女たちはまだ戦っていると思えばいいかな・・・。女の子が戦い活躍するストーリーが好きな方は是非。

投稿 : 2024/08/03
♥ : 0

63.4 3 復讐劇アニメランキング3位
NINJA KAMUI(Webアニメ)

2024年2月10日
★★★★☆ 3.3 (19)
52人が棚に入れました
​ジョー・ヒガンは、抜け忍となることで掟を破った報復として、かつての組織からアメリカの田舎町で激しい襲撃を受ける。

死んだかに見えた彼だが、元の姿であるNINJA KAMUIとして復活、家族の復讐のため、自分を育てた組織を解体するため、古の技術を用いて最新技術で武装する敵と対峙する。

旅の途中、彼は手練れの暗殺者、戦闘用サイボーグ、そしてライバルの忍者たちと立ち向かう…

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

作画クオリティは高くアクションは良い。でも感情移入できない話は無理

さて、今期のアニメってわけでは無いんですね。TVで視聴。

作画は良好。忍者のアクションは格好良くいい感じに見えました。
ただ絵柄は萌系とはかけ離れているので、あまり可愛くは無いですね。

クオリティは高いんだから見るかと言うと…
見る気はしませんでした。

なんでかなーと考えたら、まあ感情移入できなかったからですね。

そもそも主人公の経緯が全然説明されていないんですが、忍者が忍者に追われているので、私は抜け忍だろうと思いました。

で、抜け忍だったら~ とあれこれ考えていて、違っていたらどうしよう、と思いましたが本サイトの説明で抜け忍と書いてあったから良かった。
そのまま書きます。

説明不足でわかりにくいのも感情移入できないポイントですね。


さて、抜け忍であれば抹殺しようと里から狙われるというのは常識ですよね。

だって里側の立場で考えれば、自分たちの元で超人的な殺人技術を身につけた人間が、敵対して逃げ出したんですよ。
里の秘密も全部知っている。
そんなの抹殺する以外に無いじゃないですか。

里が滅ぶか抜け忍が死ぬか、2つに1つしかありません。
つまり抜け忍だから可哀想、とか思えないわけですよ。
ルールを破っているのはむしろ抜け忍の方で。
抜け忍が主人公なら里を抜ける理由やら何やらきっちり描いて感情移入させて欲しかった。
そうでなきゃ味方はできない。

で、抜けるのは良いとして、抜けるなら里を滅ぼすしかない。
少なくとも主人公に手出ししたら里が滅ぶからと、里の方から逃げるように仕向けなければ安全は確保できないわけですよ。
そうしない時点で、主人公はぬる過ぎる。
殺されるのも自業自得でしかない。

で、狙われているのがわかっていて、何を呑気に嫁と子供を連れてヘラヘラしているんですかね?
顔を変えているからそれでOKって、アホかと。
物理的に手出しできないように城塞やら敵対勢力やらガッツリ築いて護衛に守らせるべきじゃないですかね。

結局襲撃される時は主人公が直ぐ側に居るのに、嫁と子供を守れずに殺されているんですよ。不在を狙うくらいはされるかと思ったのに。
そばに居て守れないとか、主人公無能過ぎる。格好悪い。

襲撃者側は他に被害を出さないようにちゃんと人気のないところで抜け忍だけ殺していて、こっちの方がよほど偉くないですか。

主人公、後から復讐するなら、先に相手を殺しておけば家族を守れたのにね。
主人公が力ある忍者なのに、やるべきことが全然できていないから格好悪い。
駄目でしょこれじゃ。

主人公が一般人で、忍者に理不尽に嫁と子供を殺されて、復讐を誓って忍者になる流れなら、感情移入もできたのにね。

主人公に感情移入できなきゃどうしようもないので、普通に一話切りで良さそうです。


後、音楽もなんか変な歌であってなくないですかね?
色々チグハグ感。絵だけは良かったのにね。

投稿 : 2024/08/03
♥ : 0

猫好き さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

吹き替え無しの海外ドラマを見慣れた人向け

オリジナルアニメ?ちょっと調べてよくわからなかったけど、制作会社のサイトには、プラットフォームがAdxxt Swim(なぜかNGワード扱い)って書いてあった。それはアメリカのCartoon Network(ケーブルアニメ専用チャンネル)の夜中枠だったけど、今は独立したのかな?

今ではひねたギャグの多いアニメチャンネルになってると思うけど、2000年前後には夜中にFLCL、トライガン(オリジナル)、ビッグオー、カウボーイビバップとかを延々と放送してて、眠れない夜にお世話になってた

クレジットを含めて画面に出てくる文字は全部英語なので、海外発注作品なことに間違いない。シナリオも理想のアメリカンホームライフを送っていた抜け忍の父親が、目の前で組織に家族を惨殺され、その復讐を図る話ではないかと思う

アメリカ人向けだと思えば、美少女や萌え要素が全く無いのは納得。それと、日本人が好きなちょいウィットというかギャグ、細かな顔芸、ほっこり話なんかは皆無で、日本人が息抜きできるようなシーンは一切出てこないと思う。そこはドラマ構成の文法が全く違うと思うの致し方なし

それにしてもバイオレントだよねぇ。外人は日本のアニメはチャイルドポルノとばかり思ってるみたいだけど、日本人からすれば血はどばどば出るグロイ戦闘シーンが平気なアメリカ人の感覚は今でも良く分からない。それをかなりすごい作画で描写するから力の入れところがやっぱり違うね

お話の方は、私は男が出てくるならやっぱり強い男であって欲しいとどこかで願っているので、こんなおじ様も素敵と思っちゃう。そしてアメリカ人が思うヒーローとしては納得できるし、設定が単純そうなところも許容範囲かな。そうじゃなければマーベルやDCの映画なんて見てられないでしょ?

ただ、それにしてもなんでNinja?なんでKamui?白土三平のカムイ伝と何か関係があるのかと思ったけど無いみたい。いずれにしろアメリカ人には忍者と芸者はなぜか心に響いてるらしく、それへのオマージュなんでしょう(芸者は出てこないけどw)

いずれにしろ、日本で制作されているけど、完全にアメリカ向けだと思うので、合う合わないがあると思う。お勧めなのはアメリカのドラマを見慣れた人だと思うし、その観点から評価してあげてほしいな

投稿 : 2024/08/03
♥ : 0

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

Braindead Theory

海外向けというか海外企画。
NINJAということになってるだけのよくあるハリウッド的復讐譚。

01
どのへんが忍者なのか

ハリウッドですらやらないレベルの古典コテコテ復讐劇。フラグビンビンでミエミエなトリガーのホームドラマは海外の人ですら時間の無駄、さっさと進めろと思うでしょう。アクションシーンにコスト割いてるのはわかるが演出の意図が何も感じられない見映えの派手さだけで忍者らしさのカケラもない。忍者である必要性のないアクションを無駄に長々とやりつつたいしてグロさもない退屈さ。ちょっと印を結んだ程度でそれがなんの効果があるのかも描写しない。というか忍者らしさ出しても地味なだけでウケないってことかな。ハイハイどうせ勝つんでしょってだけで全く身が入らない。素人高校生がなぜか武術の達人ばりに超絶技巧を繰り出すWINDBRAKERのようなトンチキアニメのほうがまだ楽しく観れるってもの。

昭和ならともかくなんでもCGで出来ちゃう令和でこれをアニメでやる意図は?バットマンでも観ればいいのでは?としか思えない。スパイダーバースみたいなアニメの楽しさもなければ、実写でやったとしても特に目新しさもない凡庸さ。忍者要素は仮面のみ。海外の仮面は目を隠すが日本は口を隠す。それだけ。だから何?って感じ。

デスゲームを観慣れた日本人が海外で大ヒットしたイカゲーム観てもつまんなかったように、これも海外ではなんか新鮮でウケる要素があったのかなあ。なんだかんだでジャパンアニメはまだ安泰なのかなという安心感。でも日本バンドの押し売りは恥ずかしい。

何をやってもツダケンは嫌いじゃないがやはり主人公には向かないなあという再確認。

投稿 : 2024/08/03
♥ : 0
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